
ECビジネスを始めるにあたり、業界特有の専門用語の理解は欠かせません。
しかし、初心者にとっては耳慣れない言葉が多く、戸惑うこともあるでしょう。
そこで本記事では、EC初心者が押さえておくべき30の専門用語を厳選し、わかりやすく解説します。これからECの世界に飛び込む方は、ぜひ参考にしてください。
- 1. EC(イーコマース)
- 2. ECサイト
- 3. ECモール
- 4. オムニチャネル
- 5. ショッピングカート
- 6. CVR(コンバージョンレート)
- 7. CPA(顧客獲得単価)
- 8. カスタマージャーニー
- 9. カスタマージャーニーマップ
- 10. KPI(重要業績評価指標)
- 11. SEO(検索エンジン最適化)
- 12. SEM(検索エンジンマーケティング)
- 13. サイト内検索
- 14. レコメンド(おすすめ商品)
- 15. MA(マーケティングオートメーション)
- 16. CRM(顧客関係管理)
- 17. RFM分析
- 18. LTV(顧客生涯価値)
- 19. アフィリエイトマーケティング
- 20. インフルエンサーマーケティング
- 21. チャットボット
- 22. VR(バーチャルリアリティ)/AR(拡張現実)
- 23. パーソナライゼーション
- 24. A/Bテスト
- 25. EFO(EC Funnel Optimization)
- 26. ドロップシッピング
- 27. サブスクリプション(定期購入)
- 28. D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)
- 29. OMO(Online Merges with Offline)
- 30. ヘッドレスコマース
- まとめ
1. EC(イーコマース)
ECとは「Electronic Commerce」の略で、インターネット上で商品やサービスを売買することを指します。
日本語では「電子商取引」と訳されます。ECには、企業と消費者の取引(BtoC)、企業間の取引(BtoB)、消費者間の取引(CtoC)などがあります。
2. ECサイト
ECサイトとは、インターネット上で商品を販売するWebサイトのことです。
自社でオリジナルのECサイトを構築する方法と、楽天市場やAmazonなどの大手ECモールに出店する方法があります。
3. ECモール
ECモールとは、複数の事業者が出店し、商品を販売するWebサイトのことです。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどが代表的です。ECモールのメリットは、集客力が高く、運営の手間が少ない点です。
4. オムニチャネル
オムニチャネルとは、実店舗とECサイトなど、複数の販売チャネルを連携させ、顧客に一貫した購買体験を提供する戦略です。
例えば、ECサイトで注文した商品を実店舗で受け取れるサービスなどが該当します。
5. ショッピングカート
ショッピングカートとは、ECサイトで商品を購入する際、商品を一時的に保管しておく機能のことです。
複数の商品を同時に購入する場合に便利です。カートに入れた商品は、最終的に注文確定画面で購入手続きを行います。
6. CVR(コンバージョンレート)
CVRとは、ECサイトへの訪問者のうち、購入や会員登録などの目標達成に至った割合のことです。
CVRを高めることは、ECサイトの売上アップに直結するため、非常に重要な指標の一つです。CVRを計算する式は以下の通りです。
CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100
例えば、1,000人の訪問者のうち10人が購入した場合、CVRは1%となります。
7. CPA(顧客獲得単価)
CPAとは、新規の顧客を1人獲得するのにかかったコストのことです。
広告費や販促費など、顧客獲得のために投じた費用の総額を、獲得した顧客数で割ることで算出します。
CPAを計算する式は以下の通りです。
CPA = 顧客獲得コスト ÷ 獲得顧客数
ECサイトの売上を伸ばすには、CPAをいかに下げるかが重要なポイントとなります。
8. カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が商品を認知してから購入に至るまでの一連のプロセスのことです。
ECサイトでは、「認知」「興味」「検討」「購入」「リピート」などの段階に分けて捉えることが一般的です。
カスタマージャーニーを理解することで、各段階に合わせた最適な施策を打つことができます。
例えば、「認知」段階ではブランド認知度を高める広告を、「検討」段階ではわかりやすい商品説明を心がけるなどです。
9. カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップとは、カスタマージャーニーの各プロセスにおける顧客の行動や心理を可視化した図のことです。
マップを作成することで、顧客の購買行動を俯瞰的に捉えることができ、顧客体験の向上につなげることができます。
作成時は、ペルソナ設定を行い、各フェーズでの行動・思考・感情などを書き出していきます。
10. KPI(重要業績評価指標)
KPIとは、ECサイトの目標達成に向けて特に重要な指標のことです。
売上高、CVR、客単価、リピート率など、サイトの目的に合わせて設定します。
KPIを定期的に確認・分析することで、施策の効果測定や課題発見を行い、PDCAサイクルを回していくことが重要です。
11. SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは、GoogleなどのWebサイトの検索結果で自社のECサイトを上位に表示させるための施策のことです。
検索エンジンからの流入を増やすことで、集客力の向上が期待できます。
SEOの主な施策には、キーワードの選定、ページタイトルやメタディスクリプションの最適化、コンテンツの充実化、内部リンクの設置などがあります。
12. SEM(検索エンジンマーケティング)
SEMとは、検索エンジンの広告枠を活用して、自社のECサイトへの集客を図る手法のことです。
代表的なサービスとして、Google広告やYahoo!広告などが挙げられます。
SEMの特徴は、検索キーワードに連動した広告を配信できる点です。ユーザーの検索意図に合わせた広告を表示することで、高い広告効果が期待できます。
ただし、運用には一定のコストがかかるため、費用対効果を見極めながら活用することが重要です。
13. サイト内検索
サイト内検索とは、ECサイト内に設置された検索機能のことです。
ユーザーが目的の商品をスムーズに見つけられるよう、検索性を高めることが目的です。サイト内検索の重要性は高く、ユーザビリティの向上だけでなく、購入率のアップにもつながります。
検索ログを分析することで、ユーザーのニーズを把握し、品揃えや在庫管理の最適化にも活用できます。
14. レコメンド(おすすめ商品)
レコメンドとは、ECサイト上で個々のユーザーに適した商品を自動で提示する機能のことです。
閲覧履歴や購買履歴などをもとに、ユーザーの嗜好に合った商品を推奨します。レコメンド機能を導入することで、ユーザーの興味関心を喚起し、クロスセルやアップセルの促進が期待できます。
レコメンドエンジンと呼ばれる専用のシステムを活用することで、より高度な商品推奨が可能になります。
15. MA(マーケティングオートメーション)
MAとは、見込み客の育成から顧客化までのマーケティング活動を自動化するツールや手法のことです。
メールマーケティングやリードナーチャリングなどが代表的な施策です。
MAを活用することで、効率的かつ効果的なマーケティングが可能になります。
ユーザーの行動履歴に基づいたパーソナライズされたアプローチにより、エンゲージメントの向上や購入率のアップが期待できます。
16. CRM(顧客関係管理)
CRMとは、顧客との関係性を管理・強化するための戦略やシステムのことです。
顧客データを一元管理し、効果的なコミュニケーションを図ることで、顧客満足度の向上や売上拡大を目指します。
CRMシステムを活用することで、顧客の購買履歴や問い合わせ履歴などを一元管理できます。
これにより、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズされたアプローチが可能になります。
17. RFM分析
RFM分析とは、顧客の「最終購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」の3つの指標をもとに、顧客の価値や傾向を分析する手法です。
RFM分析を行うことで、優良顧客の特徴や購買パターンを把握できます。
これをセグメンテーションに活用することで、効果的なマーケティング施策を立案することができます。
18. LTV(顧客生涯価値)
LTVとは、ある顧客が一生涯で自社にもたらす利益の総額のことです。
顧客獲得コスト(CAC)との比較で用いられることが多く、LTV:CACが1:1以上であることが理想とされています。
LTVを高めるためには、顧客満足度を高め、リピート購入を促進することが重要です。
そのためにも、顧客とのエンゲージメントを高めるための施策が求められます。
19. アフィリエイトマーケティング
アフィリエイトマーケティングとは、自社の商品やサービスを他のWebサイトやブログで紹介してもらい、その成果に応じて報酬を支払う手法のことです。
アフィリエイトを活用することで、自社の商品を幅広く露出できるだけでなく、成果報酬型のため、費用対効果の高いプロモーションが可能です。
一方で、不正なアフィリエイトに注意が必要な点にも留意が必要です。
20. インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNSなどで影響力のある個人(インフルエンサー)を活用して、商品やサービスの認知度向上や購入促進を図る手法のことです。
インフルエンサーのフォロワーは、インフルエンサーの発信する情報に高い信頼を寄せています。
そのため、インフルエンサーによる商品紹介は、高い広告効果が期待できます。
21. チャットボット
チャットボットとは、AIを活用して人間との会話を自動で行うプログラムのことです。
ECサイトにおいては、カスタマーサポートの自動化や商品推奨などに活用されています。
チャットボットを導入することで、24時間365日の対応が可能になり、顧客満足度の向上が期待できます。
また、人件費の削減にもつながるため、コスト面でのメリットも大きいです。
22. VR(バーチャルリアリティ)/AR(拡張現実)
VRとは、コンピュータで生成された仮想空間を体験できる技術のことです。
一方、ARとは、現実世界に仮想の情報を重ね合わせて表示する技術のことを指します。
ECサイトにおいては、VRを活用した仮想試着や、ARを活用した商品のバーチャル試用などが可能になります。
これにより、実店舗に近い体験を提供することができ、購買意欲の向上が期待できます。
23. パーソナライゼーション
パーソナライゼーションとは、個々の顧客の特性やニーズに合わせて、最適化された情報やサービスを提供することを指します。
ECサイトにおいては、おすすめ商品の表示やメールマーケティングなどに活用されています。
パーソナライゼーションを実現するためには、顧客データの収集と分析が不可欠です。顧客の行動履歴や属性情報などを活用し、一人ひとりに最適化された体験を提供することが重要です。
24. A/Bテスト
A/Bテストとは、2つのバージョンを用意し、どちらがより高い成果を上げるかを比較する手法のことです。
ECサイトにおいては、ボタンの色や位置、コピーの表現などを変えて、より高いコンバージョン率を目指します。
A/Bテストを行うことで、ユーザーの行動や嗜好を定量的に把握することができます。
これにより、データに基づいた改善施策を打つことが可能になります。
25. EFO(EC Funnel Optimization)
EFOとは、ECサイトにおける購買フローの最適化を図る手法のことです。
「認知」「興味」「検討」「購入」「リピート」の各フェーズにおける課題を発見し、改善することで、売上拡大を目指します。
EFOを実践するためには、各フェーズにおけるユーザーの行動を詳細に分析する必要があります。
アクセス解析ツールやヒートマップツールなどを活用し、データドリブンな改善を心がけることが重要です。
26. ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、ECサイトが在庫を持たずに、受注後に仕入先から商品を直送する販売方式のことです。
在庫リスクを抑えられるため、少ない初期投資で始められるのが特徴です。
ドロップシッピングを活用することで、多様な商品を取り扱うことができます。
ただし、仕入先の発送状況に依存するため、配送トラブルへの対応には注意が必要です。
27. サブスクリプション(定期購入)
サブスクリプションとは、定期的に商品やサービスを購入してもらうビジネスモデルのことです。
ECサイトにおいては、消耗品や食品などの定期購入プランが代表的な例です。
サブスクリプションを導入することで、安定的な収益を見込むことができます。
また、顧客との長期的な関係性を構築することができるため、LTVの向上にもつながります。
28. D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)
D2Cとは、メーカーが小売店などを介さずに、直接消費者に商品を販売するビジネスモデルのことです。
自社ECサイトを通じて、商品の企画から販売までを一貫して行うのが特徴です。
D2Cを実践することで、中間マージンを削減し、価格競争力を高めることができます。
また、顧客との直接的なコミュニケーションを通じて、ブランドロイヤリティの向上も期待できます。
29. OMO(Online Merges with Offline)
OMOとは、オンラインとオフラインの購買体験をシームレスに融合させる戦略のことです。
ECサイトと実店舗の連携により、顧客に一貫した体験を提供することを目指します。
具体的には、ECサイトで注文した商品を実店舗で受け取れるサービスや、実店舗で試着した商品をECサイトで購入できるサービスなどが該当します。
OMOを実現するためには、オンラインとオフラインのデータ連携が不可欠です。
30. ヘッドレスコマース
ヘッドレスコマースとは、ECサイトのフロントエンドとバックエンドを分離し、APIを通じて連携させる手法のことです。
フロントエンドの自由度が高く、柔軟なカスタマイズが可能になります。ヘッドレスコマースを採用することで、複数のチャネルに対応した販売体制を構築できます。
また、フロントエンドの開発スピードを上げることができるため、市場の変化に素早く対応することが可能です。
まとめ
以上が、EC初心者が押さえておくべき30の専門用語の解説になります。
ECを取り巻く環境は常に変化しており、新しい技術やトレンドが次々と登場しています。
用語の理解に留まらず、自社の状況に合わせて柔軟に取り入れていくことが重要です。本記事が、皆さまのECビジネスの一助となれば幸いです。



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